今回の話題は大方の人にはどうでも良いことだと思われるが、
ヤマハから出ているサイレントチェロというものがある。これは、共鳴ボディの無いチェロにピックアップとプリアンプを取り付けてヘッドホン出力及びライン出力できるようにしたものだ。チェロ界ではあんまり評判が良くないのだが、日本で比較的お手ごろ価格で入手できるほぼ唯一のエレクトリックチェロと考えるとそれなりに評価したいところだ。 さて、今回の話題はこの楽器の評価ではなくて、これをヤマハ及び世間が「電子チェロ」と呼ぶことについてだ。サイレントチェロというのは商品名なので、一般的な呼び方として「電子チェロ」というのだが、それは違うだろう!と言いたい。 なぜかと言うと、世には電気(エレクトリック)楽器というものと電子(エレクトロニック)楽器というものがあって、前者は弦・鉄片などの物理的振動を電気的に増幅して音を出す楽器、後者は物理的な振動体を持たずに電子回路によって音を出す楽器のことだ。この分類からするとサイレントチェロは「電気チェロ」である。 おそらくこれは世に「電子ピアノ」なるものが普及していることにつられているのだろう、それと「電気チェロ」ではどうもかっこよくないという意識もあるかもしれない。電子ピアノも電子チェロも電気楽器になじみの無い人の間で使われている言葉のようで、その辺の意識は無いのだろう。 まあ、言葉は定着してしまえばそれが正解なのだが、私にはどうも「電子チェロ」という言葉がどうも「お上品」に感じてしまいうさんくさくおもえてしまう。
by jazzcello
| 2006-07-04 12:49
| cello
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